社員インタビュー INTERVIEW

誰もが⽣きたいという想いを持ち、
ともに災害を⽣き抜いていける
未来をつくりたい。

⼩⽥原 未依

コンサルタント / 2021年新卒⼊社 /
理⼯学部⽣命科学科出⾝

災害時、さまざまな社会課題がより深刻になる。
その⼀つひとつの声と向き合い、私は解決していきたい。

⼊社動機を教えてください。

私が小学生の頃、東日本大震災が起こり、幼いながらに大きな衝撃を受けました。それ以来、被災地のために何かできることはないかと考えるようになり、高校生の頃から被災地での活動に参加したり、防災に関する一般社団法人のメンバーとして活動したりと、防災に関わる活動を続けてきました。その活動の中でサイエンスクラフトの社員の方と出会い、まずはアルバイトとして関わることに。大学時代には、ジェンダーや福祉・医療分野にも関心を持って活動していたのですが、特に、災害によってそうした日頃の社会課題がより深刻になることへの懸念を日々感じていました。そんな中でアルバイト時代、代表の竹本さんからサイエンスクラフトは災害現場で起こる課題を丁寧に拾い上げ、そこから課題解決に向けた提案を行っている会社だと話を聞くことができ、私が目指す姿と会社の働き方が一致していると感じ、入社を決意しました。

社会課題の解決に向け、防災を切り口に小さな変化を起こす。

現在の仕事内容を教えてください。

現在は、広島県と連携しながら福祉分野の個別避難計画の取組に携わっています。広島県内には23の市町があり、海側もあれば山側もある。高齢化率が50%を超える地域もあり、人口構成の違いによって住民同士の関わり方も変わってきます。それに、自治体ごとにこれまでの取組の状況や課題認識も異なります。例えば高齢者や障がいのある方がいて一人では避難が難しい時、周りの支援や理解が必要です。でも、地域のつながりが薄かったり、本人の想いによってそうした支援が難しくなることもあります。だからこそ、それぞれの地域の状況をしっかりと把握しながら、各自治体に丁寧なヒアリングを重ねて、コンサルティング業務を進めていく。まさに、一つひとつをオーダーメイドで、手づくりの心で向き合っています。
内閣府男女共同参画局の業務では、令和6年能登半島地震の調査にも携わりました。被災自治体や応援自治体、NPOなどに対して、1,000件ほどのアンケートやインタビューを行い、そこから、何度も繰り返される課題と新しい課題を発見。また、災害時に被災地で活躍する女性たちの存在を見出すこともでき、解決に向けた次のステップが見えてきました。小さな変化かもしれませんが、ずっと向き合ってきた社会課題が一歩ずつ解決に向かっていることを実感できる瞬間でした。
そのほか、東京都世田谷区の福祉避難所の整備支援や、内閣府防災の受援(支援を受ける側の体制づくり)の業務にも関わっています。業務とは別に、地域安全学会という防災に関する学会で論文を発表するなど、得た知識や情報を社会に還元する活動も行っています。

現在に至るまでのキャリアを教えてください。

最初の業務では、住民やこども・若者向けの防災研修に携わり、防災の基本や地域防災について学ぶことができました。その後、もともと関心があった男女共同参画の分野にも関わるようになり、国の男女共同参画の施策に携わる機会も得ています。さらに、福祉防災の分野や受援業務など、幅広い領域で経験を積む中で、社会課題を解決するために必要なこと、例えば課題の見つけ方や、課題に対してあらゆる角度からアプローチする方法・視点を身につけることができました。
また、平常時・災害時を問わず現場で活躍するさまざまな分野の方々とのつながりも広がっています。こうした経験を通じて、自分の軸を持ちながら、関連する領域にも積極的に関わることができています。
サイエンスクラフトには、「まずは幅広く学ぶこと」が基本方針でありながらも、一人ひとりのやりたいことを尊重してくれる環境があります。自分の関心を大切にしながら、確かな視点を持ってキャリアアップできていると実感しています。

誰もが生き抜いて、誰もが助かり合える社会を。
サイエンスクラフトはそれを実現できる場所。

サイエンスクラフトで、どのような未来を描きたいと考えますか?

誰もが生きたいと思い、ともに生き抜いていける社会をつくりたいです。業務を進める中で、高齢の方から「私は迷惑をかけるから、もう助からなくてもいいんだ」という声を聞きました。まずはどんな状況でも、どんな人であっても、災害が起きたときに「生きたい」と思えること。さらに「生き抜く」ための日頃の備えや正しい行動を知り、災害が起きても周りの人と支え合いながら、ともに生き抜いていけること。そして被災から生活を再建し、より良い暮らしに戻っていけるような未来に近づけていきたいと思っています。

これから就職を考えている方にメッセージを。

防災に関心がある方や、さまざまな社会課題に対して想いを持っている方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。私は、あらゆる社会課題は災害によってより深刻化するものだと考えているので、何かしらの分野に興味がある方には、その関心を深めながら、災害時にも目を向けていただきたいです。そうした方々と一緒に、何か新しい取組ができたら嬉しいです。

ある1日のスケジュール

9:00
出社 朝ミーティング(5~10分)
9:10
お客さまとの打合せ(オンライン)、社内打合せ
12:00
お昼休憩
13:00
文献調査・資料作成
15:00
お客さまへ訪問しヒアリング
17:55
夜ミーティング(5分)
18:00
退社