事業紹介 WORKS

防災研修・訓練・教材開発

防災教材・ツール

防災担当者向け気象防災ワークショップ教材の開発

  • 【発注元】

    気象庁

  • 【実施年度】

    平成29年度、平成30年度(2017年度、2018年度)、以降適宜更新

  • 誰でも実施できる、防災研修のための教材パッケージ

    気象庁は、流域雨量指数や危険度分布といった最新の気象防災情報を、防災担当者が正しく理解し、実務で活用できるよう支援するための研修プログラムを開発しています。当社は、その教材開発まで企画段階から一貫して支援しました。本プログラムは、平成25年度作成の「気象庁ワークショップ」をもとに、実際の災害データや内閣府ガイドラインを踏まえて構成された「土砂災害編」「中小河川洪水災害編」「風水害編」の3編で構成。実災害を経験した自治体のデータや、有識者の助言、試行の成果をもとに改良を重ねています。誰でも研修を再現できるよう、事前学習資料、スライド教材、進行マニュアルなどを一体的に整備。自治体現場で求められる判断力・伝達力を高める、実践的な研修ツールとして完成させました。

    【特徴】

    • 内閣府ガイドラインの分析をもとに、検討すべきポイントを明示。状況判断力と対応力を鍛える実践型プログラム
    • 自治体が自走的に運用できるよう、事前学習資料、スライド教材、状況付与資料、司会進行・解説者用マニュアル(台本)を一体的に整備
    • 有識者の助言や現場職員・気象台のフィードバックを反映し、内容の妥当性と実用性を確保

自主防災組織等のリーダー養成のための標準的な教材開発

  • 【発注元】

    消防庁

  • 【実施年度】

    平成30年度、令和元年度(2018年度、2019年度)、以降適宜更新

  • 地域を支える防災リーダーを育てる、標準カリキュラム・教材

    消防庁では、平成28年度「自主防災組織等の充実強化方策に関する検討会」報告書に基づき、自治体が抱える自主防災組織構成員の育成課題に対応するため、標準的なカリキュラム・プログラム・教材を開発しました。当社は、本教材の企画設計から開発、研修を通じた改善までを一貫して支援しています。開発にあたっては、全国の自治体・自主防災組織を対象としたアンケートや、先進的な取組を行う団体へのヒアリングを通じて、地域の実情と課題を把握。求められるリーダー像や必要な資質・能力を明確にし、消防庁の検討会における専門的な意見を踏まえて、現場で活用できる標準カリキュラムと教材を取りまとめました。
    令和2年度以降は、自治体職員向けに教材の使い方を普及。参加者の声を反映した改訂を重ねながら、自主防災組織の活性化と地域防災力の強化に貢献しています。

    【特徴】

    • 自主防災組織の育成に携わる市区町村担当者向けに設計された、リーダー人材育成に特化した教育・訓練カリキュラム
    • 結成初期や活動が停滞している組織を念頭に、継続的活動に必要な知識・技能を体系的に整理
    • 全国調査や先進事例の現地調査をもとに、学習項目の概要・目的・内容例・参考資料等を網羅
    • カリキュラム全体像を図示し、各学習項目の関連性や構成を一目で把握可能
    • 地域や組織の状況に応じて柔軟に学習項目を選択・活用できる実践的設計

女性防災リーダー育成事業の企画・運営

  • 【発注元】

    東京都

  • 【実施年度】

    平成30年度~令和2年度、令和4年度(2018年度~2020年度、2022年度)

  • その場で動ける女性を、地域の力に

    東京都は、「男女双方の視点を取り入れた防災対策の推進」という方針のもと、女性の参画を重視した防災人材育成の仕組みを構築し、継続的な研修を実施しています。当社は、この仕組みづくりから研修の実施までを一貫して支援しました。平成29年度には、都が設置した「女性の視点からみる防災人材の育成検討会議」の運営を支援し、女性の参画を妨げる課題を整理。地域や職場で活躍する防災リーダー像を描き、「防災コーディネーター研修」のカリキュラムや育成方針を検討しました。翌年度以降は、地域生活編・職場編のカリキュラムや教材の開発・改善、研修会の開催に加え、既存の防災市民組織向け研修にも女性の視点を導入。さらに、受講後の学びを地域で活かすためのフォローアップ体制の検討も進めました。東京都の地域特性を踏まえ、誰もが活躍できる防災体制の実現を目指す取組です。

    【特徴】

    • 地域生活編・職場編による、女性防災リーダー育成プログラム
    • 避難所運営の課題など過去の災害経験を踏まえた、女性視点の実践的カリキュラム
    • 座学とワークショップを通じた、わが事意識の醸成と、人的交流の促進
    • 既存の自主防災組織向け研修への横展開による、女性参画の推進
    • 学びの継続と地域実践を支える、モチベーション向上の仕掛け