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備え 地震編 火災編 風水害編 応急手当 災害時要援護者

人が倒れていたら、まずよく観察をする

全ての応急手当は、全身の観察からはじまります。まずよく観察をします。
以下の表のようなポイントを抑えて、的確な判断をしましょう。
声をかける
軽く肩を叩きながら耳元で声をかけます。
知人の場合は、名前を呼びます。
応答がない時は、絶対にゆすってはいけません。
脈をみる
手首の動脈に3本の指をあてて脈を観察します。
手首で確認できなければ、首筋の頚動脈で確認します。
呼吸をみる
手のひら、または頬を口や鼻に近づけ、息があるかどうか見ます。
次に胸の動きを見ます。
胸も上下に動かず息を感じなければ呼吸が止まっていると判断します。
出血をしていないか
出血がないか見ます。
出血はどこからどのように、どれくらい出ていますか?
噴出すような出血。
わき出るような出血。
にじみ出るような出血。
骨折をしていないか
患者が激しい痛みを訴えていませんか?
はれはひどくないですか?
手足が極端に変形していたり、傷口から骨の端が出ていたら明らかに骨折です。
判断に迷ったら骨折と思って扱います。
ショック状態の見方
主に出血のある場合に良く見られます。次の症状で判断します。
目はうつろ。
表情はぼんやり。
脈は弱く、はやい。
呼吸は速く、浅く、生臭い。
唇は紫色か白っぽい(チアノーゼ)。
体は小刻みに震え、皮膚は青白く冷たい。冷や汗をかくこともある。